ヒトが、ヒトに。

どんな生き物の場合でも大体は
当てはまると思いますが、
最初の大きな目標とするのが

人慣れ

になります。

その前の小さな目標には「餌を食べる」
などが、ありますがその続きとして
人間に慣れてもらうことを目指します。

理想的な話をすると

懐いてほしい

という気持ちがあると思いますが
生き物によっては懐くという習性が
ないものもいます。

なので、目指す場所としては

人間が近くにいることに慣れてもらう
一緒に過ごすことを許してもらう

になります。


すぐに人慣れしてくれる子は少なくて
大半が時間を掛けてゆっくり慣れてもらいます。

人間で例えるなら転校、転職みたいな感じ。

今まで過ごしてきた場所を離れて
全く知らないところに移動となったら
まぁ不安ですよね。

正直、誰かと接することを考える前に
自分のことで精一杯になります。

で、我々人間なら一応は言葉で
コミュニケーションできますので
少しずつですが環境適応していきます。


しかし会話が出来ないペットは
外国語が話せないのに海外転勤、転校
になったようなものです。

ヤバいですね。

なので早くても1ヶ月くらいは
環境に慣れさせることを優先して
もらいます。
人に慣れてきたサインとしては

威嚇が減る、隠れる時間が減る

など少しずつ現れてきます。

爬虫類などはもうこの時点で
人慣れのゴールに近いです。

この先のさらに人慣れを目指す生き物
の場合は人と触れ合う時間を増やしていく
必要があります。


そしてこの先を目指す前にクリアして
おかなければならないことがあります。


人間が相手に慣れること


飼育において、臆病な気持ちは
悪いものではありません。

相手を大切に思うからこその不安で
行動に悩み、動きにくくなります。

その悩みは必ず良い経験になりますが、
いつまでも臆病なままでもいられません。


大きなデメリットとしては

相手に緊張が伝わる
自分の動きが過敏になる
相手に変な記憶をされる

があり、特に大変なのは自分の動きです。


例えば、大型犬を触ろうとする時に
噛まれる恐怖心から手を素早く動かして
サッと頭を触ったりするのは
凄い速さで手が近付いてくる動物にとって
恐怖でしかないです。

また、人間は○○をすると怖がるという
ことを覚えられてしまったら
人慣れどころか見下される対象にされます。

人が先に慣れてあげることが
相手から慣れてもらう近道かもしれません。